第2回神戸大学ESDシンポジウムを開催しました。

本プロジェクトは2010年3月末をもって終了いたしました。このページに掲載している内容はプロジェクト終了時点のものです。[2010年4月]
シンポジウム

神戸で開催されたG8環境相会合の意義を考えながら、 持続可能な社会の発展をめざす教育 (ESD) の役割や今後の課題について議論を深めるシンポジウムが5月31日、 神戸大学六甲ホールで開かれました。学生・NPO関係団体等の指導者ら、200人を越える参加者が集いました。

開会式では井戸敏三兵庫県知事が来賓として挨拶。 続いてハンス・ファンヒンケル前国連大学長が特別講演 「環境を踏まえ持続可能な社会の発展をめざす教育の意義」で、 「各地域のさまざまな分野の教育のネットワーク化やその成果の共有化を図ることが必要」と強調しました。 さらに、アジア防災センターの鈴木弘二所長が講演し 「災害が途上国の持続的な経済発展や社会の安定にもたらす影響」や 「災害について多くの知見を持つ神戸からの発信の重要性」を提起しました。

シンポジウム

2つの講演の後、人間発達環境学研究科の末本誠教授のコーディネートで、 産業技術総合研究所の吉川弘之理事長と本学の野上智行学長を加え5人による「環境大臣会合後のESDの展望」 と題してシンポジウムを行いました。吉川理事長は「科学の知識から生み出された矛盾を検証し、 新たに研究・教育していく仕組みづくりが必要」と強調。野上学長は、本学で4月から開講しているESDコース (アクション・リサーチ型ESDの開発と推進) や、大学院教育改革支援プログラム 「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」の取り組みから、 ESDには地域・現場での活動を通じて自己発見や自己変革、新しい価値観の創造が求められることを指摘しました。

Updated: 2008/06/26 (Thu) 10:41